ベトナム進出コンサルタント

ベトナム進出のメリット・デメリット

ベトナム進出のメリット

ベトナムへ進出した際のビジネス上のメリット&デメリットについて解説します。

現在ベトナムに進出している日系企業の数は 2,000社以上で、パナソニックやヤマハ、イオンなどの大手企業も含まれます。今後も増えていくことが予想されます。多くの日系企業がベトナムに進出していることからもわかるように、日本人が海外でビジネスを行うにあたり、ベトナムはおすすめの国の一つです。

本記事では日本人にとってベトナムのどのような点が、ビジネスを行う魅力なのかを解き明かしていきます。同時にベトナムでビジネスを行う時に気をつけなければならない点も探っていきます。

ベトナムでビジネスを成功させる秘訣や成功事例についてもいくつか触れていきます。海外、とくにアジアでビジネスの展開を考えているのであればぜひ本記事を参考にしていただき、ベトナムも候補の一つとしてラインナップしてみてください。

更には、ベトナムに進出した日本企業の最新のベトナム進出動向に加えて、ベトナムビジネス成功のカギを握る、ベトナム進出を支援する海外進出サポート企業の探し方についても解説します。

ASEAN加盟各国の中でも人件費が比較的低く、その一方で労働者の質は高いと言われているベトナム。

人口の増加が続いており、国民の平均年齢も非常に若い人口構成となっています。

さらに今後は人口1億人を突破すると言われており、消費市場としても有望です。

そのため、多くの外資企業から注目を集めているのは必然と言えるでしょう。また、中国への投資リスクを回避するという観点から、近隣のアジア諸国に第二の拠点を設ける「チャイナプラスワン」としても脚光を浴びています。

ベトナム進出!ビジネスを行うメリットとは?

ベトナムは日本人がビジネスを行う上で魅力的な国の一つです。ではどのような点がメリットなのか、その具体的な内容に迫ってみましょう。

ASEANの中でも圧倒的な経済成長率

ベトナムはASEAN諸国の中でも現在圧倒的な経済成長率を遂げています。2018年の実質GDP成長率は過去10年で最高の7.1%、ここ15年間は安定した経済成長を続けており、今後も2030年くらいまでは高水準の成長を続けると考えられています。

2007年にはWTO加盟を果たし、貿易の自由化も進められています。最近でも複数国との自由貿易化が進められ、それに伴い、近年貸出金利が引き下げられたり、税制優遇措置も実施されたりしました。ベトナム経済の競争力を高め、ビジネスの生産性を高める事を国が後押ししています。また、政府の定めた一部の分野以外には外資100%進出が認められていて、積極的に外資を呼び込む体制ができていることも進出へのメリットとなっています。

ASEANの新興国の中でもまだまだ勢いのあるベトナムは、これからもビジネスチャンスの可能性が無限大です。

親日的で日本への信頼が抜群に高い

ベトナムには現在多くの外資系の企業が進出しています。その中でも特に日本はベトナムで好意的に受け入れられる代表的な国の一つです。ベトナム人は非常に親日的であり、日本への信頼度が高いということがその理由です。

ではなぜベトナム人が親日的で日本への信頼度が高いのでしょうか。その理由として、歴史的背景、日本からの援助の大きさ、日本製品への信頼の高さがあげられます。

ベトナム人が日本へ抱く歴史的なイメージでは、日本はベトナムを長期に渡ったフランスの支配の開放を助け、独立を促した国であるという良いイメージが大きいのです。

また、日本はODAをはじめとしたベトナムへの最大の援助国です。さらにバイク大国であるベトナムにおいてホンダやヤマハは日本企業の代名詞であり、それ以外にも車、電化製品、化粧品などどの分野においても日本製品の品質の高さにおいて絶大の信頼があります。

物価が低く、人件費が安いが意識と質の高い若い人材が豊富

ベトナムは、米やコーヒー、黒ウコン栽培を代表とする農業資源が豊富です。また、観光資源も豊富で、近年観光地としても人気を集めております。そうした中での物価の安さが、海外からの注目を集める理由のひとつにもなっています。

たしかに近年の経済成長を受けて、ベトナムの物価は上がりつつあります。しかしまだまだ物価は低く日本に比べて1/3〜1/5程度です。そしてビジネスを行う上でのベトナムの一番の魅力は、人件費の安さであると言えるでしょう。ベトナム人の大卒での新卒給料が月給3〜5万円くらい、アルバイトの時給が100円〜200円ほどですから、人件費は日本の1/5〜1/10ほどに抑えることができます。

ベトナムにはすでに多くの日本や韓国の製造業、繊維関係が進出し工場を持っています。また米中貿易摩擦や中国での人件費の高騰を受け、中国からベトナムへ工場などの移管が増加しており、ベトナムは人材の需要がさらに高まっています。しかしベトナムは人口約9,600万人で、現在、6億人という巨大市場であるASEANの中でも3番目の人口を抱えています。さらに、平均年齢が31歳と若い上に人口増加は今後も続き、1億人を突破するとも言われています。その中で特筆すべきことは勤勉な国民性です。儒教の教えが強いため、新しい知識を貪欲に吸収し、かつ真面目に仕事に取り組みます。まだまだ元気な労働人口が潤沢にある国なのです。

また、技術力が高いことも評価されています。繊維産業が主力であることからわかるように手先が非常に器用です。そして、ITリテラシーも高く、細部に渡って質の高い仕事を期待することができます。若くて意識と質の高い人材が豊富であるということはベトナム市場の魅力のひとつです。さらに親日である国民が非常に多いことも付け加えておきます。

ベトナム進出 | ビジネス上のデメリットや注意点

日本人がビジネスを行う上で魅力がたっぷりのベトナムですが、ベトナム進出する際のビジネス上のデメリットや注意点を知っておかなければならない点もあります。
具体的な内容をみていきましょう。

インフラ設備が整っていない

ベトナム戦争の終結、そして市場経済を取り入れたドイモイ政策によって急速に経済発展を成し遂げ、その勢いがまだ続いています。しかしその急速な経済発展にまだインフラが追いついていないという側面もあります。

例えば公共交通は未だバスのみで、ハノイ、ホーチミンのメトロは工期が遅れています。人々の足はもっぱらバイクか車ですが、決して道路が整備されているわけではありません。交通ルールの徹底ももう少し時間がかかるでしょう。

電気に関しては都心部でも停電がしばしば起こり、水道は水道水を飲むことはできません。トイレは水洗になっているところは多いのですが、トイレットペーパーが流せない場所は都会でもたくさん存在しています。それだけまだ水道の設備が古いままなのです。

衛生面でも日本人の感覚からすると気になるところです。基本的に水道水は使えませんが、ベトナムのローカルレストランや定食屋さん、露店では野菜や食器類を洗うために使われているので、気が抜けません。ゴミに関しても処理が行き届いていない部分もあり、勢いのある経済成長とは裏腹に、インフラ諸々は未だ発展途上です。

逆に、ベトナムの経済発展と同時に存在していたインターネット、Wifiなどのシステムはどんな場所でもデフォルトで整備されています。この点は先に経済発展を遂げた日本よりも随分進んでいると言えるでしょう。

ベトナム人はまだまだ低所得

ベトナム労働総連盟の調査によれば、ベトナム人の平均年収は約30万円、平均月収は約27,000円(2018年時点)、1世帯の平均生活費は約36,000円となっています。ベトナム人は共働きが多いのですが、まだまだ可処分所得が少なく、自由に使えるお金がある人は少ないのが現状です。

しかし一方でベトナムでは外資企業の誘致や投資の推奨などにより、人々の給与も上がってきており、他のASEAN諸国に比べれば貧困率が急速に改善してきています。中間層が厚くなってきており、近い将来ベトナムの中間層が1/3程度になるとも言われています。

またベトナムの富裕層は、その物価と照らし合わせると信じられないほどの高額所得です。アメリカの調査会社の発表によれば、33億円5,000万円以上の資産を持っているベトナムの超富裕層の2012年から2017年までの平均増加率は12.7%に上り、世界第3位でした。しかも今後もこの増加率は伸び続けると考えられています。イギリスの調査会社のリサーチによれば、2018年のベトナムの超富裕層の人数は142人となっているそうです。

その下の層である資産約3億3500万~33億5000万円を保有しているベトナム人の富裕層は2018年の時点で12,000人ほど。両方を合わせても全国民の0.013%ほどの割合です。

急激に変わる政府の方針

市場経済を取り入れたりある程度自由度もあるベトナムの共産党一党体制は、政治的には安定しています。完全な自由経済ではないものの、WTOに加入後は政府の影響力も少し軽減されてはいるようです。

しかしやはり外資系企業や外国人に対する制度の変更や規制強化は急激にある日突然施行されることがあるため、注意が必要です。

国と国民の離れた距離、安定しない政策

ベトナムは、中央政府で決定されたことが現場までに到達するのに時間がかかるということがあります。そのため不整合で不条理な場面に出くわすことが多々あります。役所では、担当している人によって言うことが違うことも多く、法外な罰金やチップを要求されることがあります。

また、政策がコロコロ変化したり、不確定な情報に振り回されたり、状況の変化に応じてすぐに前言を撤回したりすることよくあります。

ベトナム進出に失敗しないために注意すべきこと

ベトナムでビジネスをするとなると、ベトナム人を雇用する可能性も高くなるでしょう。同じアジアの仏教国とはいえ、言葉も習慣も文化も異なるベトナム人。ベトナムの国だけでなくベトナム人を理解し、寄り添わないとビジネスは上手くいかないと言われています。

家族が最優先

ベトナム人が何よりも大切なのは家族です。それは自分の妻や子供だけでなく、両親や親族も含まれます。ベトナムには仏教のほか儒教の影響も色濃くあるためか、とくに両親を敬いとても大切にします。結婚後は夫側の両親とともに同居する家族が今なお多く、かつての日本の姿を見ているようです。

そんなベトナム人の優先順位の最上位は家族であり、仕事ではありません。仕事のために家族との時間を犠牲にするというような日本的な考え方は通じないでしょう。

家族を大切にするベトナム人。雇用する側もベトナム人に寄り添い、仕事でも家族のように付き合えば、ベトナム人も損得感情なしにお互い本当の家族のように助けてくれます。

ベトナムという国とベトナム人への理解が重要

魅力的なベトナムのマーケットに進出する企業で失敗してしまうのはなぜなのでしょうか。問題はやはり進出企業にあります。

メリットに惹かれて進出する企業は少なくありません。しかし、企業側がそのメリットを最大限に活かすことができていないから失敗してしまうのです。

離職率も高いですが、大きな原因として考えられるのは社内コミュニケーションです。身内や親族を非常に大切にする文化を持つベトナムでは、会社への当事者意識を持てるかどうかということも会社選びの大事な要因のひとつです。働かされるだけでは当然会社への当事者意識は生まれません。いくら優秀な人材を雇えてもすぐに辞められてしまっては、人件費が安いとはいえ、積み重なればそれだけコストも時間もかかってしまいます。

そそもお互い文化も言葉も違います。いくら日本人と類似して勤勉であるといっても、日本のやり方がそのまま通用するわけではないのです。当事者意識を持ってもらうためにも社内コミュニケーション、雇用者であるベトナム人への理解がとても大事になります。

オフショア事業や縫製業、さらにはインフラ開発も進み中間層も増えているベトナム。中間層が増えたこと、また観光資源も豊富で観光客が増えてることで消費者市場としても魅力的です。しかし、どんなに魅力的なマーケットでも「成長市場だからベトナム」「安いからベトナム進出」では成功できないのです。メリットを最大限に活かすためにもベトナムという国、そしてベトナム人への理解が重要となります。

ベトナム人のプライドとは?

ベトナム人は真面目で勤勉であると言われています。確かに自分のスキルアップのために学校に行ったり家で勉強したりとなかなか熱心です。しかしどんな仕事でもやるかと言われればそうでもないようです。例えば自分の仕事と他の人の仕事の線引きはきっちりしており、自分の仕事が終わった後はサクッと帰ります。また、自分がやる意味のある納得のいく仕事でなければ、意欲的に仕事をしようとしないこともあります。

さらに実はプライドの高いベトナム人は、人前で注意されたり叱られたりすることを嫌います。日本的には叱咤激励の意味も込めてそのようなことを部下にしてしまうかもしれませんが、ベトナム人には逆効果です。ベトナム人のプライドを傷つけてしまい、さらにモチベーションを下げてしまいます。

ベトナム進出の秘訣はベトナム情勢に詳しい人にご相談を

ベトナムでビジネスを始めるのであれば、ベトナムの経済や事情などに詳しいコンサルタントに相談することもぜひおすすめします。

これから海外でビジネスを行いたいと考えている日本人にとって、ベトナムは非常に魅力のある国です。その理由はまず経済成長の勢いと、物価の安さ、人件費の安さにあります。平均所得はまだまだ低いベトナムですが、貧困率は他のASEAN諸国に比べて改善されており、むしろ中間層が増えつつあります。

更にすごいのがベトナムにいる超富裕層の人たちです。富裕層と合わせても割合はまだ少ないのですが、桁違いの資産を持っています。

ベトナム人は同じアジアの仏教国でありながら、働くことに対する考え方などに日本人とは違うモチベーションや思いがあります。そのため日本のやり方をそのまま押し付けても上手くいきません。ベトナムという国と人々の両方を理解し、その文化や習慣に寄り添って行く必要があります。

日本人のベトナムでのビジネスの成功例もたくさんあります。特にベトナムローカルではカバーできない日本の質の高いサービスは、ベトナム在留の日本人に需要があるだけでなく、ベトナム人の富裕層からも圧倒的な支持を得ています。

経済発展とともに多くの優秀な人材が必要なベトナムでは、人材系の会社も需要が高くベトナムに精通した人材紹介会社が多数存在しています。

ベトナムでビジネスを始めるのであれば、ベトナムの経済や事情などに詳しいコンサルタントに相談することもぜひおすすめします。

ベトナム進出コンサルタントに依頼する

ベトナムへ進出する際、進出先や進出形態についてアドバイスを受けたり、現地での法人登記手続きを委託したりと、専門のコンサルタントを通じて進出する企業様がほとんどだと思います。

ベトナム進出コンサルタントは、日本のみに拠点がある会社、またはベトナムのみに拠点がある会社、そして日本とベトナムの両方に拠点を持つ会社があります。コンサルティングサービスを専門に行っているコンサルタントもあれば、税理士事務所・弁護士事務所などが「海外進出コンサルティングサービス」も提供していることもあり、後者にコンサル業務を委託した場合、進出後も月額契約を行い、税務顧問や法律顧問として、顧客と付き合っていくパターンが多いです。

そのような進出コンサルタントですが、大手から中小企業まで全国各地に数多く存在していますが、どのように探していけば良いのでしょうか?

最近では、海外進出コンサルティングサービスを提供するコンサルタント情報を集約したポータルサイトなどもありますが、多くは以下の方法でコンサルタントと知り合い、繋がりを持つのが一般的ではないでしょうか。

所属する商工会議所の海外進出相談窓口(国際部など)へ相談する
会社が所在する地域のジェトロ事務所(日本貿易振興機構)へ相談する
各自治体にある支援団体へ相談する
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